はじめに:やる気が続かない自分を責めていませんか?
「英語は必要だと思ってるし、やれたらいいのに…」
「好きってほどじゃないけど、嫌いなわけでもない」
「むしろ、話せたら絶対カッコいい。嬉しいはず」
それなのに、気づくといつの間にか、手が止まってしまっている。
勉強アプリを開くのを忘れたり、英会話レッスンをスキップしたり。
「なんでこんなに続かないんだろう」と、自分を責めてしまう。
もしかすると、あなたもこんな状態にいるかもしれません。
でも、はっきりと言います。
それはあなたのやる気や意志が弱いせいではありません。
モチベーションが続かないという現象の裏には、
必ずと言っていいほど、構造のズレがあります。
これは、根性でどうにかなる話ではありません。
むしろ、「頑張ってるのに続かない」ことこそが、構造が合っていない証拠なんです。
1.「英語が嫌いなわけじゃないのに、続かない」その正体は何か?
続かない。
けれど、本心では「やりたい」と思っている。
この分裂した感覚に、苦しさを感じている人は本当に多いです。
そして、この感情の奥には、よくある3つの「ズレた構造」が潜んでいます。
1)モチベーション前提の構造に乗っている
「やる気さえあれば続く」
「好きなことなら自然に習慣になる」
そんな言葉を信じて、英語に取り組んでいませんか?
でも現実には、「好き」だけで続けられるほど、言語学習は甘くありません。
英語は日常で使う機会が少ない分、
意識的に設計された構造がなければ、自然にフェードアウトしてしまいます。
つまり、あなたが続かないのは、やる気がないからではなく、
モチベーションに頼りすぎた構造のせいかもしれません。
2)評価ベースの構造に最適化されている
「スコアを上げないと」
「周りと比べて自分はまだまだ…」
こんなふうに、成果を軸に勉強していると、
やればやるほど自信を失っていく構造になってしまいます。
これは、「達成できなかった自分」を否定するサイクル。
本来は少しずつ積み上げるものなのに、焦りが行動を邪魔してしまうんです。
3)「問い」が曖昧なまま始めている
あなたが英語を学びたいと思った理由は何ですか?
・海外旅行を楽しみたい
・外国の同僚とスムーズに話したい
・映画を字幕なしで見たい
この「なぜ英語を学ぶのか?」という問いがはっきりしていないと、
勉強そのものが義務になり、苦しくなります。
「何のためにやってるんだろう?」という感覚は、
少しずつモチベーションを削っていきます。
続かないのは「仕組み」の問題
だからこそ、いま必要なのは、
「どうやってやる気を出すか」ではなく、
「どうすれば、やる気に頼らなくても動ける構造になるか」を見直すこと。
英語は、あなたの人生を広げる杖になるもの。
決して、「努力できる人だけの特権」ではありません。
続かないのは、あなたが悪いんじゃない。
ただ、あなたのための構造がまだ見つかっていないだけなんです。
2. モチベーションは「出すもの」ではない
「やる気が出ないのは、意思が弱いから」
「モチベーションは、自分でコントロールするもの」
「とにかく動けば、そのうちやる気もついてくる」
英語学習に限らず、こうした根性論や、精神論を一度は聞いたことがあると思います。
確かに、一定のタイミングでモチベを
「意識的に上げる」ことが役に立つ場面もあるかもしれません。
でも、それが毎日ずっと必要になる構造だとしたら、
それはもう、かなり無理をしている状態です。
精神論が通用しないのは、あなたが弱いからではない
たとえば、仕事の後に「今日こそ勉強しよう」と思っても、気づいたらYouTubeを開いていたり。
週末の朝、「今日はカフェで英語を…」と張り切っても、結局ソファで昼寝していたり。
そんな自分を責めていませんか?
でも、それはあなたの性格や甘えの問題ではありません。
そもそも「モチベを出し続けないと成り立たない構造」に、無理があるだけなのです。
モチベーションは、設計次第で湧く
ここで、ちょっと視点を変えてみましょう。
モチベーションって、本来「出そう」と思って出すものではありません。
たとえば
好きな海外ドラマを見ていて、「このセリフ、言ってみたい」と思ったとき
留学予定の友人から、「通訳お願い!」と頼まれたとき
旅行先で、現地の人と笑顔でやりとりできたとき
こんなとき、特に努力しなくても「やってみたい」「もっと話せるようになりたい」という気持ちが、自然と湧いてきた経験はないでしょうか?
それこそが、モチベが反応として出る構造に自分がいたということなんです。
モチベは「根性」でなく「流れ」で生まれる
モチベーションを水の流れに例えるなら、
あなたがやるべきことは、水をひねり出すことではなく、「水が流れやすいルート=構造」を整えることです。
疲れていても、自然と行動したくなる
頑張ってないのに、気づけば英語に触れている
「面倒」が「ちょっと楽しみ」に変わっている
そんな状態になるには、無理やり出すモチベより、整った構造のほうが圧倒的に有効なのです。
「出す」より「湧く」構造を整えよう
大事なのは、
「どうやってやる気を出すか?」ではなく、
「どうすれば、やる気がなくても動ける状態になるか?」です。
だからこそ、次の章では、
モチベが自然に湧いてくる構造をどう設計していくかについて、さらに深掘りしていきます。
無理に自分を鼓舞しなくても、静かに、確実に前に進める。
そんな構造は、あなたにも必ずつくれます。
3. なぜ、英語だけ「やる気が続かない」のか?
ちょっと想像してみてください。
たとえば、
映画を観るのに「やる気が出ないな…」と悩むことって、あまりないですよね。
休日にカフェへ行くのに「モチベが…」と気合いを入れる人も少ない。
不思議ですが、そこには大事なヒントがあります。
「自分ごと化」されている行動は、モチベを必要としない
映画を観るのは、楽しいから。
カフェに行くのは、落ち着きたいから。
どちらも、「自分の感情」と直結している行動です。
つまり、、
目的と体験が、自然につながっているんです。
✔ 映画を観る → 感情が動く
✔ カフェに行く → 気分が整う
「やる気がないとできない」のではなく、
やることに意味があるから、人は自然に動けるわけです。
英語になると、なぜ「義務」になってしまうのか?
でも、英語の学習になると
一気に義務っぽさが強まります。
TOEICでいい点を取らなきゃ
仕事で使えるようにならないと
いつかのために、備えておこう
もちろん、これらは大切な動機です。
でも、ここで重要なのは、
その目的が「外側から与えられたもの」になっていないか?ということ。
つまり、こんな構造にハマっていないか?ということです。
【外側の目的】 → 【英語学習】 → 【成果が出たら満足】
でも、学んでる間は「自分ごとじゃない」から、しんどい。
外発的モチベーションの限界
こうした外側の目的に引っ張られる構造は、
外発的モチベーションに分類されます。
最初のうちはそれでも動けるかもしれません。
でも、外発的な動機は、時間とともに効力が薄れます。
数字(スコア)に飽きる
成果が出ても、心が動かない
もっと上を目指さなきゃ…という焦りに変わる
こうして、英語が「楽しい学び」から「義務の作業」に変わっていくのです。
「英語=義務」になった瞬間、モチベは消える
本来、言語とは「人とつながる」「自分を表現する」ためのツールです。
でも、その使い方が義務的になると
正しく話さなきゃいけない
間違えたら恥ずかしい
努力しない自分はダメだ
こんな風に、自己否定ベースの構造ができあがります。
当然、そんな構造ではやる気は続きません。
だって、感情が伴っていないから。
「意味」があると、人は動ける
大事なのは、目的が正しいかどうかではなく、
「その目的が、自分にとって意味のあるものかどうか」です。
「将来、こんな人と英語で話してみたい」
「この言葉、好きだから使ってみたい」
「海外旅行をもっと自由に楽しみたい」
そういった自分の感情に根ざした目的があるとき、
人はやる気を出さなくても、自然に動けます。
モチベが続かないのは、「好き嫌い」の問題じゃない
よく「英語が好きじゃないから続かない」と言う人がいます。
でも、それは本当でしょうか?
本当は、英語を学ぶことが、自分の人生とつながっていないだけかもしれません。
だから次の章では、
「どうすれば、自分にとって意味のある英語に変えていけるのか?」を、
構造の設計という観点から一緒に考えていきましょう。
4. 「モチベが出ない構造」の特徴
「英語の勉強を始めてはみるけど、いつも続かない」
「やる気が出ない自分が悪いのかも…」
そうやって、自分を責めていませんか?
でも、あなたの意志が弱いわけではありません。
続かないのは、あなたが悪いからではなく、今いる構造がモチベーションを妨げているからなんです。
ここでは、モチベが自然と湧いてこなくなる構造の特徴を、いくつかの視点から整理してみましょう。
目的が「自分のもの」じゃない
「親に言われたから英会話に通ってる」
「会社がTOEICの点数を求めてくるから」
「まわりがやってるから、とりあえず」
こうした状態では、そもそもあなたの中に欲求が存在していません。
【外側の期待】→【やらなきゃ】→【続かない】→【自己否定】
このループにハマると、
「なんのためにやってるんだっけ?」という空虚感がじわじわ広がっていきます。
学習プロセスそのものが苦痛になっている
たとえば、
・テキストを読んでも頭に入ってこない
・ネイティブ音声が速すぎて焦る
・英会話の場が緊張とプレッシャーでいっぱい
こんなふうに、学ぶプロセスが苦痛ベースになっているとき、
人間の脳は避けようとするようにできています。
やる気を出す前に、身体が「無理!」とブレーキをかけてしまうんですね。
この構造では、モチベを上げようとすること自体がストレスになります。
「比較」や「評価」がベースになっている
・他人と比べて「私は話せない」と落ち込む
・発音の悪さを指摘されてから、話すのが怖くなった
・テストの点で価値が決まる気がして苦しい
こうした評価中心の構造では、英語は「自己表現のツール」ではなく、
他人にどう見られるかを測るためのモノサシになってしまいます。
その結果、話すたびに自信を削られ、
「もっと頑張らないと」「この程度じゃダメだ」と自己否定のサイクルが加速してしまうのです。
「何ができるようになったか」がわからない
・英語学習を続けるモチベーションには、「成長実感」が不可欠です。
・単語は増えたけど、それがどう使えるのかわからない
・リスニングしてるけど、聞けてるのかどうか不明
・英会話してても、ただ通り過ぎてる感しかない
こういった状態では、自分の変化が見えず、努力が手応えにつながらない。
努力が積み上がっている実感がないと、自然とやる気は萎えていきます。
「出ないモチベ」には、出にくい構造がある
もう一度、整理しましょう。
| モチベが出ない理由 | 背景にある構造 |
|---|---|
| 目的が自分のものではない | 外発的動機(他人の期待) |
| 学習がしんどい | 苦痛ベースの設計 |
| 常に比べられる・試される | 評価主義的構造 |
| 成長を感じられない | 手応え不明な学習環境 |
いくら頑張ろうとしても、この構造にいる限り、やる気は出にくいのです。
そしてこれは、あなたの努力や能力の問題ではなく
「あなたに合っていない構造に、無理やりはめ込まれてきただけ」なんです。
では、どうすれば自分に合った「モチベが出やすい構造」に切り替えられるのか?
次の章では、自然と行動したくなる仕組みのつくり方を一緒に見ていきましょう。
5. モチベが続く「構造」のつくり方
「どうやったら、英語のやる気が続くようになるんだろう?」
多くの人がこの問いに対して、
「根性」「継続力」「習慣化」といったキーワードを思い浮かべるかもしれません。
でも、もっと根本的に大切なのは、モチベが自然と湧いてくる構造をつくることです。
ここでは、そんな構造をつくるための3つの視点をご紹介します。
①目的を「自分の言葉」で再定義する
「英語はやったほうがいい」「将来のためになる」
それは確かに正しいかもしれません。
でも、それって本当にあなた自身の言葉でしょうか?
モチベが続く人には、共通してあるものがあります。
それが、「自分の問い」です。
誰と話したい?
どんな場面で使いたい?
話せたら、どんな気持ちになれそう?
こういった問いに、自分なりの答えがある人は、多少つまずいても前を向けます。
なぜなら、その行動にちゃんと意味があるからです。
他人の期待ではなく、「自分の物語」として英語を捉え直すこと。
それが、最初に整えるべき構造の土台です。
②「できる環境」から始める
想像してみてください。
英語が苦手なのに、分厚い文法書を読み込もうとしたり、
まだ話すことに慣れていないのに、いきなり外国人とのグループ英会話に飛び込んだり
それって、いわば「まだ泳げないのに海に放り込まれる」ようなもの。
英語に限らず、人は「できそうだ」と感じられる場所でこそ伸びるんです。
やさしいフレーズから始められるテキスト
自分のペースで進められるアプリ
間違えても笑ってくれる先生や仲間
まずは「怖くない」「分かる」「ちょっとできた」が感じられる環境に身を置いてください。
そこにいるだけで、少しずつ行動が出るようになり、やる気も自然と湧いてきます。
③「成果=価値」構造を手放す
英語を勉強していると、いつの間にかこんな構造にハマってしまいがちです。
TOEIC何点取れたか
発音がネイティブっぽいか
文法を正確に話せているか
これらがダメというわけではありません。
でも、それが「価値」そのものになってしまうと、英語がどんどん窮屈になっていきます。
話せなかったらダメ
間違えたら恥ずかしい
できない自分は価値がない
そんな構造では、やる気なんて出なくて当然です。
本来、英語は「完璧」を競うものではありません。
伝わること、つながること、楽しむことが目的であるはずです。
単語がちょっと抜けてもいい
文法があやふやでも通じたらOK
声に出したこと自体がチャレンジ
そんな「未完成でもOK」な空気感の中でこそ、
モチベーションは息を吹き返し、継続という形に変わっていきます。
まとめ:「やる気」は育てるものじゃなく、出やすくしてあげるもの
無理やり気合いでモチベを出そうとするのではなく、
出やすい環境・前提・問いを整えることが本質的なアプローチです。
「やる気が続かない」は、あなたの弱さじゃありません。
モチベーションが続きやすい構造に、まだ出会えていないだけなんです。
6. 最後に:「モチベが続かない」は、あなたのせいじゃない
「英語、やらなきゃとは思ってるのに続かない」
「結局いつも三日坊主で終わってしまう…」
「やる気のない自分がイヤになる」
そんなふうに、自分を責めていませんか?
でも、ここでハッキリ伝えたいのは、
「モチベが続かないのは、あなたの意志が弱いからじゃない」ということです。
あなたがダメなんじゃない。
ただ、いまの学び方が あなたに合った構造 になっていないだけなんです。
モチベは、「正しい問い」「やれる環境」「許された空気感」から生まれる
自分の中に問いがないまま、
他人の評価を追いかけている構造では、やる気はすり減っていきます。
怖さや苦手意識があるまま、
レベルが合っていない教材やレッスンに取り組んでも、達成感は得られません。
「完璧じゃなきゃダメ」という思い込みの構造にいたら、
行動することそのものが怖くなってしまうでしょう。
だからこそ、まずはここから整えていきましょう。
✅ 自分の問いを持ち直す
「なんのために英語をやるのか?」
「誰と、何を、どう話したいのか?」
自分の言葉で語れる問いが見つかれば、意味のない義務感から解放されていきます。
✅ やれる環境から始める
できない前提で無理をするのではなく、
「今の自分がやれる」「わかる」「楽しい」から始めてみる。
そこから少しずつ、自信が芽生えていきます。
✅ 完璧主義の構造を見直す
伝わればいい。間違えてもいい。未完成でも大丈夫。
そう思える構造に身を置くことで、英語が試されるものから使える道具に変わっていきます。
英語を話せるのに、人生が変わらない人へ
最後に、もしあなたが今こう感じているなら、
英語はある程度できるようになった
会話もこなせるようになってきた
でも、なぜか心が満たされない
「これでよかったのかな?」と、虚しさを感じる
そんなあなたに、ぜひ読んでほしい記事があります。
英語を話せるのに人生が変わらない本当の理由|努力が報われない人の構造的盲点とは?
これは、単なる学習ノウハウではありません。
あなたの「英語」と「人生」が、ちゃんとつながり直すための構造的なヒントをお届けしています。
「モチベが続かない」ことすら、あなたの成長のサインです。
その奥にある構造を見直せば、あなたの努力は、もっとやさしく・もっと自然に、発動しはじめます。
焦らなくて大丈夫。
その一歩が、すでに「自分に合った構造」への入り口です。
この記事の執筆者
鎌田 雄大
18年にわたり自営業として整体院経営・物販業を経験。
その後ネットビジネスの世界に入り、SNS等で一定の認知を得るも、「ノウハウに囲い込まれる構造」への違和感から、既存の発信基盤をすべて手放し、知名度ゼロの状態からブログとメルマガのみで事業を再構築。
「テンプレで成果は出るが、問いを失う」という価値観のもと、単なるノウハウ提供ではなく、読者が「問いを持ち、自分の構造を見直し、自立して卒業していくこと」を支援の軸に据える。
元・ノウハウ依存/自己否定ループ経験者
現・問い直す力の再設計者
思索と実践のあいだで構造から動き出す言葉を紡ぐ
支援の最終目的は、「誰かに教わらなくても動ける自分に還ること」。
それが、根底にある一貫した思想です。
「答え」ではなく「問い」からはじめたい人へ。
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