はじめに:「話せない自分」を責めていませんか?
英語が話せるようになりたくて、単語帳を開き、アプリをダウンロードし、英会話にも通ってみた。
最初はワクワクしながら取り組んでいた。
でも、いざ外国人を前にすると、どうでしょう?
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言葉がうまく出てこない
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頭が真っ白になる
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笑ってごまかして終わる会話…
「私、やっぱり語学の才能ないのかも」
「全然上達しない。やっぱり怠けてるだけかな」
そんなふうに、自分を責めたことはありませんか?
でもね。
それ、本当にあなたがダメだからなんでしょうか?
私はこう考えます。
話せないのは、あなたが努力してないからじゃない。
ただ、「その努力が発動しにくい構造」にいただけかもしれません。
たとえば、内向的な人がテンション高めの英会話スクールに無理して通っていたら?
あるいは、会話で覚えたい人が、ひたすら文法書を読んでいたら?
努力はしてる。でも、構造が合っていない。
だから、成果につながらない。
だから、自己否定が始まる。
これが、話せない自分の正体なんです。
なぜ、多くの人が「話せないまま」終わってしまうのか
SNSやYouTubeを見れば、いろんな英語学習法があふれていますよね。
「1日5分でペラペラになる」
「聞き流すだけでOK」
「英語脳をつくれば話せる」
一見すると、どれも手軽で魅力的に見えます。
だからこそ、試してみた人も多いと思います。
あなたも、きっとそのひとりかもしれません。
でも、現実はどうだったでしょうか?
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英語がスラスラ出てくる気がしない
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外国人を前にすると、急に言葉が詰まる
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「また続かなかった…」と落ち込む
そんな経験を、何度も繰り返してきたのではないでしょうか。
そのたびに、心のどこかでこう思ったかもしれません。
「やっぱり私、英語向いてないのかな」
「継続力がないんだ、私…」
でもね。そうやって自分を責める前に、ちょっとだけ視点を変えてみてほしいんです。
もしかしたら、あなたが悪いんじゃなくて、「そのやり方が、あなたの構造に合っていなかった」だけなのかもしれません。
どんなに優れたノウハウでも、それが誰にでも合う万能薬というわけじゃないんです。
たとえば「筋トレしろ」と言われても、全員が同じメニューで結果を出せるわけじゃないように。
英語も、自分に合ったやり方じゃないと、力は発揮されません。
努力が報われなかったのは、あなたのせいじゃない。
その努力が発動しにくい構造の中にいた。
ただ、それだけなんです。
表面だけを責めても、何も変わらない
英語が話せない。うまく続かない。
そんなとき、つい私たちは自分を責めてしまいがちです。
「やる気がないからダメなんだ」
「継続できないのは、私の意志が弱いから」
「もっと効率的なやり方を探さなきゃ…」
こんなふうに、うまくいかない表面の症状だけを見て、「自分の欠点探し」を始めてしまうんです。
でも、それって本当に本質的な原因なのでしょうか?
実はこれ、誤診なんです。
風邪なのに、湿布貼ってるような状態。
あなたが苦しんでいたのは、努力が足りなかったからじゃない。
やる気がないからでも、継続力がないからでもない。
そもそも、「その行動を支える前提=構造」が、あなたに合っていなかった。
それだけなんです。
たとえば、
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自分の学び方に合っていない方法を続けていた
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自分の価値観にフィットしない目標に向かっていた
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不安や焦りから「とりあえず英語をやらなきゃ」と動いていた
そんなふうに、土台となる構造がズレたまま走り続ければ、当然、疲れますし、結果もついてきません。
逆に言えば。
構造さえ合っていれば、ノウハウは自然に活きてくるんです。
・構造が整っていないままの努力は、空回りします。
・構造が整ったとき、あなたの努力は推進力に変わります。
だからこそ、「自分の中の構造を見る」ことが、最初にやるべきことなんです。
「構造が合っている」と、努力は自然に発動する
努力って、本来そんなに苦しいものじゃないんです。
「気づいたらやってた」
「やらずにはいられなかった」
「続けようと思ってないのに、気づけば続いてる」
そんな感覚、あなたにもありませんか?
実はそれが、構造が合っている状態なんです。
人にはそれぞれ、
・言語が入りやすい順番
・発話しやすい環境
・行動が自然に出るタイミング
があります。
たとえば、
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まずインプットして全体像を掴まないと動けない人
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逆に、話してみて初めて言葉が身につく人
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一人で黙々と学ぶと集中できる人
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誰かとの会話の中で学ぶとグッと理解が進む人
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頭でルールを整理してからでないと話せない人
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とにかく場数を踏んで、身体で覚えていく人
どれが正解・不正解ではありません。
大事なのは、「自分の構造にフィットしているかどうか」なんです。
でも、多くの人はそれに気づかないまま、
「これがいいらしい」
「話せるようになった人がやっていた方法だから」
という理由で、他人の構造を自分に当てはめてしまう。
するとどうなるか?
✅ 頑張っているのに、なぜかしんどい
✅ 続けているのに、なぜか手応えがない
✅ やればやるほど「自分に向いてないかも」と思ってしまう
つまり、努力が空回りする状態に入ってしまうんです。
逆に言えば、構造さえ整えば、努力は「発動させようとしなくても自然に出る」ものです。
努力できる・できないって、意志の強さじゃないんですよ。
構造の合致度の問題なんです。
だからこそ、必要なのは新しいノウハウではなくて、まずは「自分の構造」に目を向けること。
自分にとって自然な動き方は、どんな形なのか?
それが見えると、英語学習だけじゃなく、「人生全体の動きやすさ」まで、変わってきます。
よくある「構造のズレ」パターン
ここまで読んできて、「じゃあ、自分の構造って何なんだろう?」と思い始めた方もいるかもしれません。
そこで、よくある構造のズレのパターンをいくつか紹介します。
もしかしたら、あなたにも心当たりがあるかもしれません。
TOEICは高得点。でも話せない…
これはとても多いケースです。
リーディングもリスニングもそこそこ自信ある。
テストのスコアは800点以上。
でも、実際に英語を話す場面になると、口が動かない。
これは、「試験用のインプット構造」と「実際の会話構造」がつながっていない状態です。
要するに、「読む・聞く」はできるけど、「話す・伝える」のスイッチが入らない。
試験対策って、ある意味「点を取るための構造」に最適化されてるんですよね。
だからこそ、そこだけ鍛えても、現場で使えるアウトプットの構造が育っていないと、話せないのは当然なんです。
留学したのに、喋れない…
これも、意外と多くの人が陥る落とし穴です。
「海外に行けば、さすがに話せるようになるだろう」
そう思って、勇気を出して留学した。
でも、現地でも話せなかった。日本に帰ってからも話せない。
これは、「外の環境」だけを変えて、「内側の構造」が変わっていない状態です。
「自分はなぜ英語を話したいのか?」
「どんな場面で、誰と、どんなふうに使いたいのか?」
こういった問いがあいまいなままだと、環境が変わっても、言葉は出てきません。
言葉って、「必要だから」「伝えたいから」出てくるものなんです。
内側に英語を話す意味が落ちていないと、いくら周囲が英語でも、自分から発話しようという動機が生まれないんですよね。
真面目すぎて、話せない…
これはとくに、「勉強が得意だった人」や「人に迷惑をかけたくない人」に多い構造です。
「間違えたら恥ずかしい」
「正しく話さなきゃ」
「完璧じゃない自分を見せたくない」
こう思ってしまうと、発話のスイッチそのものが押せなくなります。
でも、言語って本来は「不完全でも、とにかく伝えようとするもの」ですよね。
子どもが言葉を覚えるときって、めちゃくちゃな文法でも、平気で喋ります。
間違いながら、伝えながら、言葉が育っていく。
それが自然な構造なんです。
「正しさ」よりも「通じた喜び」に乗った方が、英語はずっと早く伸びます。
英語を話すには、「問い」が必要だった
この3つの例に共通しているのは、「問いがないまま構造に乗ってしまっている」ことです。
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自分は、なぜ英語を話したいのか?
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どんな場面で、誰と、何を話したいのか?
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英語を使うことで、どんな自分になりたいのか?
こうした問いが抜け落ちたままだと、英語はただの課題になってしまいます。
「やらなきゃいけないこと」
「できてない自分を責める材料」
そんな位置づけになって、学びそのものが苦しくなる。
でも、問いが見えてくると、英語の意味が変わります。
英語は、伝えるための道具になる。
ただの課題じゃなくて、「自分の気持ちや考えを、誰かに届ける手段」として使えるようになる。
すると、自然に発話のスイッチも入ってくるんです。
あなたに必要なのは、「問い」と「構造」
もう、次から次へと出てくるノウハウや教材に、振り回されるのは終わりにしませんか?
あなたが頑張れないのは、意志が弱いからではありません。
ただ、努力が自然に発動する構造にいなかっただけなんです。
つまり、あなたに必要なのは、
「自分に合った構造」
「自分にとっての問い」
この2つを持ち直すこと。
それだけで、止まっていた行動が動き出す。
「できない自分」ではなく、動ける自分に出会い直す準備が整うんです。
最後に:「話せない自分」は、壊すべきじゃない
英語が話せない。
やってるのに続かない。
結果が出ても自信が持てない。
それは、あなたがサボっていたからではありません。
あなたの努力が正しく発動しない構造にいただけなんです。
そして、もし今のあなたが、
「英語を話せるようになっても、なぜか虚しい」
「頑張っても人生が変わった実感がない」
そんなモヤモヤを抱えているなら、ぜひ、こちらの記事も読んでみてください。
英語が話せるようになっても、人生は変わらなかった。努力と自己否定の構造を壊す視点
英語は「人生を変える魔法」ではありません。
でも、「問い」と「構造」が整えば、あなたの人生を動かす道具に変わる可能性があります。
話せない自分を責めるのではなく、あなたのままで話せる構造を、一緒に見つけていきましょう。
この記事の執筆者
鎌田 雄大
18年にわたり自営業として整体院経営・物販業を経験。
その後ネットビジネスの世界に入り、SNS等で一定の認知を得るも、「ノウハウに囲い込まれる構造」への違和感から、既存の発信基盤をすべて手放し、知名度ゼロの状態からブログとメルマガのみで事業を再構築。
「テンプレで成果は出るが、問いを失う」という価値観のもと、単なるノウハウ提供ではなく、読者が「問いを持ち、自分の構造を見直し、自立して卒業していくこと」を支援の軸に据える。
元・ノウハウ依存/自己否定ループ経験者
現・問い直す力の再設計者
思索と実践のあいだで構造から動き出す言葉を紡ぐ
支援の最終目的は、「誰かに教わらなくても動ける自分に還ること」。
それが、根底にある一貫した思想です。
「答え」ではなく「問い」からはじめたい人へ。
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